目次

ブルーベリーは、実を収穫したら管理が終わるわけではありません。収穫後の株は実を付けたことで体力を消耗しており、そのまま放置すると翌年の花芽形成や実付きに影響することがあります。
来年も実をたくさん収穫できるようにするには、収穫後の剪定やお礼肥、水やりなどのメンテナンスが大切です。
本記事では、ブルーベリーの収穫後に必要なメンテナンス方法やお手入れ時の注意点を解説します。ブルーベリーを育て始めたばかりの方や、昨年より収穫量が減ってしまったとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次

ブルーベリーは多年生の果樹で、6~8月頃に実を収穫した後も生育を続けます。収穫後から秋にかけては、翌年に実を付けるための花芽を形成する大切な時期です。そのため、実を収穫したら終わりではなく、来年に向けて株の状態や生育環境を整えておく必要があります。
特に、収穫後のブルーベリーは実を付けるために体力を消耗しているため、株を弱らせないことが大切です。豊作の翌年が不作になる「隔年結果」を防ぐためにも、収穫後は正しいメンテナンスを行いましょう。

ブルーベリーを収穫したあとに必要なメンテナンスと、お手入れ時の注意点を解説します。
収穫後のブルーベリーで特に注意したい害虫の一つが、コガネムシです。コガネムシは7~9月にかけて産卵し、ふ化した幼虫はブルーベリーの根を食害します。根を傷められると水や養分を十分に吸収できなくなり、株が弱ったり、枯れたりする原因となるため、成虫を見つけた場合は早めに取り除きましょう。鉢植えの場合は、土の表面をマルチング材や防虫ネットなどで覆っておくと、成虫が土中に産卵しにくくなります。
また、過熟や病害などによって落ちた実をそのままにしていると、ショウジョウバエなどの害虫が発生することがあります。収穫時に傷んだ実を取り除くだけでなく、収穫後は株もとに落ちた実もこまめに片付け、清潔な状態を保ちましょう。
ブルーベリーの収穫後、伸び過ぎた枝や混み合った枝、枯れた枝などがある場合は、必要に応じて夏に剪定します(夏剪定)。夏剪定を行うことで、枝の内側まで風や太陽の光が入りやすくなり、葉の蒸れや病害虫の発生を抑えやすくなります。また、伸び過ぎた枝を整えておくと、翌年に実が付く位置や量を調整しやすくなる点もメリットです。
収穫後のブルーベリーは実を付けたことで体力を消耗しています。枝を大きく切り過ぎると株に負担がかかるため、夏剪定はあくまでも軽めにとどめましょう。
夏剪定のポイントは以下のとおりです。
・20~30cm伸びた新しい枝先を3分の1~2分の1ほど切り戻す
・株もとから新たに生えた細く弱い枝(ひこばえ)を根もとから切る
・完全に枯れた小枝、株の内側に向かって伸びる枝(内向枝)を根もとから切る
なお、本格的な剪定や植え替えは、落葉後の休眠期にあたる冬に行うのが基本です。
すす点病や灰色かび病、斑点病などが発生した場合は、原因菌を翌年に持ち越さないことが重要です。傷んだ葉や実は取り除き、必要に応じて薬剤を利用して防除しましょう。
「サンケイオーソサイド水和剤80」は、かびを原因とする幅広い病気に効果を発揮する保護殺菌剤です。ブルーベリーのすす点病・灰色かび病・斑点病対策に有効です。
ブルーベリーは実を付ける際に多くの養分を使うため、収穫後は株が疲れた状態になっています。栄養不足の状態が続くと、翌年に実を付けるための花芽が十分に育たず、収穫量が減る原因になることがあります。そのため、翌年も収穫を楽しめるよう、収穫終了後~9月頃までにお礼肥(追肥)を行いましょう。10月以降は休眠に向かう時期に入るため、お礼肥を施すタイミングが遅くなり過ぎないように注意が必要です。
お礼肥には、ゆっくりと効果が続く緩効性肥料が適しています。 肥料のやり過ぎは根の傷みや枯れにつながることがあるため、商品パッケージに記載された使用量を守ってください。
収穫後から秋にかけては翌年に実を付けるための花芽が形成される時期のため、水切れさせない管理が大切です。気温が高い時期は土が乾かないよう、地植えの場合で週に1回程度、鉢植えの場合で1日2回を目安に水やりを行うとよいでしょう。
特に、コンクリート上に置いた鉢植えは高温の影響で乾燥しやすい傾向にあるため、注意してください。葉のしおれや葉焼けが見られる場合は、水やりが足りていない可能性があります。
暑さのピークを越えたら、徐々に水やりの頻度や量を減らしていきます。水のやり過ぎは根腐れを引き起こすため、注意しましょう。
収穫後のブルーベリーを乾燥や高温から守るには、マルチングも有効です。マルチングとは、土の表面をバークチップやウッドチップ、ピートモスなどで覆うことです。マルチングをすると土の乾燥や温度上昇を抑えやすくなり、夏場の水切れ対策に役立ちます。また、防虫対策や雑草対策にも有効です。
ブルーベリーは、酸性の土壌を好む果樹です。土壌のpHが高くなる(アルカリ性寄り)と、根から鉄分などを吸収しにくくなり、葉が黄色くなる、生育が悪くなるといった症状が出ることがあります。
栽培を続けていると水や肥料などの影響で土壌のpHが変化することがあるため、収穫後のタイミングで一度酸性度を確認しておくと、翌年に向けた土づくりをしやすくなります。
ブルーベリーの生育に適した土壌のpHの目安は以下のとおりです。
・ハイブッシュ系:pH4.3~4.8
・ラビットアイ系:pH4.3~5.5
pHが高くなっている場合は、中和されていないピートモスや専用の土壌改良材を用いて調整しましょう。
pH測定するには、簡単に測定できる「アースチェック液」がおすすめです。
ブルーベリー収穫後の弱った状態を回復させるには、肥料や活力剤の使用がおすすめです。ここでは、収穫後のメンテナンスに有効なアイテムをご紹介します。
「マイガーデンベジフル」は、ブルーベリーをはじめ、野菜や果樹に使える緩効性肥料です。元肥にも追肥にも使用できるため、ブルーベリー収穫後のお礼肥として活用できます。
腐植酸を配合しており、植物が肥料を吸収しやすくする働きや、土壌の保水性・通気性を高める効果が期待できます。また、3ピーク・ブレンドにより肥料の効果が3~4ヵ月続くため、ゆっくり養分を補いたい収穫後のブルーベリーにも使いやすい肥料です。
使い方は株もとに均一にばらまくだけでよく、初めてブルーベリーを育てる方でも扱いやすいでしょう。
「X-ENERGY」は、バイオスティミュラント成分と活力成分を組み合わせた、植物の健康維持をサポートする活力液です。実を付けたあとの株の健やかな生育をサポートするだけでなく、暑さ・水切れなど夏に起こりやすい環境ストレスへの対策にも役立ちます。

ブルーベリー収穫後のメンテナンスについて、よくある質問と回答をご紹介します。
収穫後のブルーベリーをそのままにしていると、栄養不足や水分不足によって株が弱り、翌年の実付きに影響することがあります。また、落ちた実や傷んだ葉を放置すると病害虫が発生しやすくなるため、注意が必要です。来年も実を付けさせるためにも、収穫後には水やりやお礼肥の施用、害虫対策などのメンテナンスを行いましょう。
ブルーベリーの収穫後すぐでも、軽い剪定であれば問題ありません。混み合った枝や枯れた枝などは生長を妨げるため、必要に応じて剪定しましょう。ただし、全体の刈り込みや主枝の切り込みなど本格的な剪定は株に負担をかけるため、生育が休止する冬の時期に行ってください。
ブルーベリーの収穫後も水やりは必要です。土の表面が乾いていたら、株もとに水をたっぷりと与えます。特に鉢植えは地植えよりも乾燥しやすいため、夏は1日2回、秋以降は2~3日に1回を目安に水やりを行いましょう。必要に応じてマルチングを活用し、土の乾きを抑えるのも有効です。
ブルーベリーは秋から冬にかけて紅葉する性質があるため、収穫後に葉が赤くなるのは自然な変化である可能性があります。
一方、夏場など紅葉の時期ではないのに葉が赤くなる場合は、水切れや強い日差し、土壌のアルカリ性化などの影響も考えられるため、育て方を見直してみてください。
ブルーベリーの収穫後には、病害虫対策やお礼肥の施用、夏剪定、土壌のpH調整などのメンテナンスを行うことが大切です。適切なメンテナンスは花芽の生育を助け、翌年の実付きを良くします。来年も実を楽しみたいなら、収穫後も適切なお手入れを続けましょう。
KINCHO園芸では、ブルーベリー収穫後のメンテナンスに役立つ保護殺菌剤や肥料、活力剤などを取りそろえています。来年も元気な株に育てるため、収穫後のお手入れにぜひお役立てください。
ブルーベリーは収穫後のメンテナンスが大切!来年も実らせるお手入れ方法を解説園芸知っトク情報のページです。
KINCHO園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。
商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。
2025年7月1日をもちまして住友化学園芸株式会社は「KINCHO園芸株式会社」へ社名変更しました。一部、旧社名商品(画像・動画・音声)および旧社名での情報表記がございますが、順次変更してまいります。