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ハダニは植物に寄生して養分を吸い取る害虫で、屋外だけでなく室内で育てている植物にも発生することがあるので注意が必要です。気温が高くなる春から夏にかけて大量発生しやすく、対処にお困りの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ハダニが発生しやすい場所や発生時の対処法、予防方法を解説します。大切に育てている植物をハダニから守りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ハダニは0.3~0.5mmほどの小さな害虫で、おもに植物の葉の裏側に寄生します。非常に繁殖力が強く、短期間で一気に増えることが特徴です。
ハダニのメスは交尾の有無にかかわらず、生涯で100個前後の卵を産むとされています。さらに、卵から成虫になるまでの期間は10日程度と短く、ハダニの存在に気がついたときにはすでに数が増えたあとで対処に困るケースは少なくありません。
特に、春から夏にかけて気温が上がる時期はハダニの活動が活発になり、増殖しやすくなります。また、一定の温度が保たれ乾燥しやすい室内では、季節を問わず発生する可能性があるため、注意しましょう。
ハダニが葉の汁を吸うと、その場所には白い斑点ができます。さらに被害が進むと葉焼けや葉肉崩壊症などを引き起こし、葉が落ちたり、最悪のケースでは植物が枯れたりしかねません。
ハダニは早い段階であれば対処しやすい害虫ですが、大量に繁殖すると駆除に大変な手間がかかります。そのため、ハダニに気付いたら、増える前にできるだけ早く対処することが大切です。

ハダニは高温で乾燥した環境を好み、多くの植物に発生します。特に、以下でご紹介するミニバラの葉裏やベランダのプランターではハダニが発生・繁殖しやすいため、注意しましょう。
ここでは、ハダニがミニバラの葉裏やベランダのプランターに発生しやすい理由を解説します。
バラは日当たりと風通しの良い場所を好む植物ですが、日差しが強く乾燥する環境ではハダニが発生しやすくなります。なかでもミニバラは葉が密に茂りやすく、葉の重なった部分に水が届きにくいため、全体が乾燥した状態となってハダニが生息しやすい環境になりがちです。
また、ミニバラの生育期はハダニが増え始める春から夏の時期と重なります。ミニバラの新芽や若い葉はハダニによる被害を受けやすいため、発生に気付かずに放置すると、短期間で数が爆発的に増えてしまうことがあります。
ベランダは比較的日当たりが良く、コンクリートの照り返しで日中に温度が上がりやすい場所です。また、屋根やひさしのあるベランダでは雨が入り込みにくく、乾燥しやすいため、ハダニが発生しやすい環境が生まれます。
さらに、ベランダは庭などの地面と離れており、高層階では特にハダニを捕食する天敵昆虫などが入り込みにくい傾向にあることも繁殖しやすい原因の一つといえます。
加えて、家庭菜園のプランター栽培では野菜の葉が元気に繁っているとハダニが生息する葉の裏側まで水が届きにくいことも繁殖しやすくなる要因です。

ハダニは非常に小さいクモの仲間で、多くは風に乗って移動するため、完全に侵入を防ぐのは難しい害虫です。そのため、ハダニを見つけたら放置せず、数が増える前に駆除しましょう。
ハダニに気付いたときにすぐできる対処法は、おもに以下の3つです。
・水をかけて洗い流す
・粘着テープで除去する
・被害部分を切り落として蔓延を防ぐ
ハダニは水に弱いため、葉の裏側に水をかけて洗い流す駆除方法が有効です。水で洗い流せば、ハダニの数を物理的に減らせます。また、葉に適度な湿り気を与えることで、ハダニが生息しにくい環境づくりにもつながります。
ただし、水圧が強すぎると植物にダメージを与える恐れがあるため、霧吹きなどを使ってやさしく水をかけましょう。
一方、鉢やプランターごと植物を5~15分ほど水に浸して卵ごとハダニを駆除する方法もあります。しかし、すでに弱っている株や過湿に弱い植物の場合は負担が大きいため、ほかの方法を検討したほうがよいでしょう。
ハダニの数が少ないうちは、粘着テープで物理的に取り除くのも一つの手です。葉の裏にいるハダニにセロハンテープやガムテープ、マスキングテープなどを貼り付けて剥がして廃棄します。
ただし、粘着力が強いと葉を傷めてしまうため、慎重かつ丁寧に行うことがポイントです。
ハダニの発生初期で被害が一部の葉や茎に限られている場合は、ハダニが付着した部分を切り落として廃棄する方法も有効です。被害を受けた葉や茎を早めに取り除くことで、植物全体へ被害が広がるのを防げます。風通しを良くするための剪定も兼ねて行うとよいでしょう。
茎を切り落としても時間が経てば多くは新芽が伸びてくるので、過度に心配する必要はありません。

ハダニの徹底駆除や予防には、ダニ対策剤の使用がおすすめです。前記の方法と併用することで、より効率的にハダニ対策ができます。
ここでは、ハダニ対策に有効なアイテムを紹介します。
「サンケイ クムラス」は、水で薄めて使用する顆粒状の殺虫殺菌剤です。有効成分である硫黄の殺ダニ作用により、ハダニなどの成虫・幼虫による吸汁や定着を防ぎます。
果樹や野菜(※)などに繰り返し使用できる点も大きな特長徴です。また、天然由来の純粋な硫黄を使用しているため、有機農産物やオーガニック栽培にも使え、気になるニオイもありません。
※きゅうりやまくわうりへの使用は避けてください。また、なしは発芽前まで、ぶどうは休眠期のみ使用可能です。
「ダニ太郎」は、ハダニをはじめ、ダニ類の卵・幼虫・成虫に作用するビフェナゼート系の殺虫剤です。ミツバチやマメコバチなどの有用昆虫、ハダニの天敵であるカブリダニやハネカクシへの影響が少ないため、ハダニ類を効果的に駆防除できます。草花や花木・庭木、野菜、ハーブ、果樹に使用可能です。
使用時は薬剤を水で薄め、葉の裏表にていねいに散布します。薬液を虫や葉に付着しやすくする展着剤ダインと併用するとより効果的です。
なお、ハダニは同じ薬剤だけを繰り返し使い続けると薬剤に抵抗性が発達する恐おそれがあります。そのため、ダニ太郎の使用は年1回程度にとどめ、ほかの殺ダニ剤とローテーションで使用してハダニをきちんと駆除しましょう。
「ベニカXネクストスプレー」は、5種類の有効成分を配合した殺虫殺菌スプレー剤です。ハダニ類をはじめ、アブラムシ類、アザミウマ類、うどんこ病、黒星病など、草花や花木、野菜に発生しやすい病害虫の対策に使用できます。バラにも適用があり、ハダニ対策と病気の予防をまとめて行えるので便利です。
特長の一つは、薬剤抵抗性が発達したハダニやアブラムシを物理的防除で窒息させる、還元澱粉糖化物を配合している点です。
また、殺虫効果の速さに加え、植物全体へ浸透移行する殺虫成分+雨に強い殺菌成分を配合しているため防除効果が長続きします。
ロングトリガータイプのスプレーを採用しており、散布作業が楽にできることも魅力です。
「ベニカナチュラルスプレー」は、有用菌(Bt菌)・植物油・水あめ(還元澱粉糖化物)の3つの天然由来成分を配合した殺虫殺菌スプレーです。ハダニの成虫・卵の防除のほか、バラの黒星病など病気の予防と治療が同時にできます。
また、幅広い植物や食用作物に繰り返し使用できる点も特長です。食用作物に関しては、収穫直前まで使用可能です。
ハダニ対策について、よくある質問と回答をご紹介します。
ハダニは、気温20~30度前後の暖かく乾燥した環境を好みます。地域によって差はありますが、5月頃から9月頃にかけて発生し、特に春から夏頃に繁殖活動が活発化します。
なお、ハダニの生息環境が整いやすい室内では年間を通じて発生し、室内の植物にも被害を及ぼすことがある点に注意が必要です。
ハダニは乾燥した環境を好むため、葉の乾燥を防ぐことがハダニの発生予防につながります。ハダニが発生しにくい日常的な対策としては、霧吹きを使って葉の表裏に水をかける「葉水」を行うとよいでしょう。なお、葉水では植物に水を与えたことにはならないため、水やりは別に行うことが大切です。
また、ほこりがある場所もハダニが繁殖しやすくなるため、葉に付いたほこりは定期的に拭き取りましょう。ハダニの防除効果のある薬剤を使用するのも有効な対策です。
室内で管理している植物にハダニが発生した場合は、ベランダなどの屋外に被害鉢を一旦移動し、屋外で防除ケアを行ってください。
さまざまな植物に寄生し、葉の汁を吸って株を弱らせるハダニは、暖かく乾燥した環境を好みます。特に葉が密に茂りやすいミニバラや乾燥・高温の環境になりやすいベランダに設置したプランターはハダニが繁殖しやすいため、気付いた時点で早めに対策を講じましょう。
ハダニの駆除や予防には、水で洗い流す、被害のある葉を取り除くといった方法に加え、ダニ対策剤の活用も有効です。病害虫をまとめて防除できる薬剤や、オーガニック栽培にも使用できる殺ダニ殺菌剤、天然由来成分を使用した薬剤など、育てている植物や使用シーンに合ったものを選んで活用し早期からの対策を心がけましょう。
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