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可憐な花を楽しめる期間の長さが魅力のマーガレット。春の花壇や鉢植えを華やかに彩ってくれる人気の花ですが、種からも育てることができます。
ただし、うまく発芽させるには「まきどき」や日々の管理に少しコツが必要です。
この記事では、マーガレットの種まきに適した時期や、失敗しにくい種まき方法、発芽から開花までの育て方、初心者が注意したいポイントをご紹介します。
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マーガレットといえば白い花びらに黄色い花芯を思い浮かべる人は多いかもしれませんが、実際にはピンクやオレンジなど、さまざまな花色や品種が存在する園芸植物です。まずは、マーガレットの基本的な特徴を見ていきましょう。
マーガレットの開花時期は11~5月で、秋から春にかけての長い期間花を楽しめます。花色は白やピンク、黄色、オレンジ、赤などバリエーションが豊富で、花芯とのコントラストや、細く伸びた葉とのバランスが美しい点も特徴です。園芸品種が多く、さまざまな色や形を楽しめることから、ガーデニング用として人気があります。
おもな特徴は以下のとおりです。
| 科名 | キク科 |
| 原産地 | スペイン領カナリア諸島 |
| 開花時期 | 11月~5月 |
| 花の色 | 白、ピンク、黄色、オレンジ、赤など |
| 耐寒性 | 弱い |
| 耐暑性 | 弱い |
マーガレットは品種によって花の咲き方が異なり、見た目の印象も大きく変わります。代表的な咲き方は以下のとおりです。
| 一重咲き |
代表的な咲き方 花芯を花びらが1枚ずつ取り囲む形状 |
| 八重咲き | たくさんの花びらが何層にも重なって咲く |
| 丁子咲き(アネモネ咲き) | 中央に細長いストロー状の花が集まっている キク科の花によく見られる形状 |
| ポンポン咲き | 花びらが丸く集まって咲く ポンポンのように見えることから命名された |

ここでは、マーガレットを種から育てる方法を解説します。
マーガレットの種まきは、寒くなる前の9月頃がおすすめです。この時期は昼夜の気温差が小さく、寒さや暑さに弱いマーガレットの種まきに向いているのです。土が乾燥しにくい時期でもあるため、発芽率も高まります。
また、寒くなる前に苗をある程度育てられるメリットもあります。
マーガレットの種まきは、以下の手順で行います。
1. 種を手に入れる
2. 用土を用意する
3. 種をまく
4. 水を与える
5. 日当たりと風通しの良い環境で育てる
6. 発芽後の間引き
マーガレットの種は、「花が咲き終わったあとに収穫する」「園芸店で購入する」という2つの方法で入手できます。
マーガレットは花が枯れると種が自然に成熟するため、中心部分から収穫可能です。種の収穫方法については後述します。
良質な用土を用意します。市販の種まき専用培養土などを使用してもよいでしょう。種まき用培養土のなかには、あらかじめ元肥が配合されているタイプもあります。
発芽後の初期生育をスムーズにするためにも、元肥入りの用土を選ぶ、または少量の元肥を混ぜ込んでおくと安心です。例えば、KINCHO園芸の「マイガーデン元肥用」なら元肥専用の肥料なので初心者の方にもおすすめです。
そのほか、育苗用のトレイ(育苗トレイ)やポリポット、霧吹きなども用意しておきましょう。種まきには、底に穴のあいた育苗トレイやポリポットを使うと水はけよく管理できます。
ポリポットの場合はそのまま使用できますが、鉢を使用する場合は鉢底ネットを敷いて水はけを良くしておくと安心です。
平らに整えた土の表面に、種が重ならないよう少し間隔をあけながら、ばらまくように 均等にまいていきます。その後、種が見えない程度に薄く土を被せましょう。
土が湿る程度の水を与えます。種が流れてしまわないよう、水で湿らせた土に種をまいたあと、霧吹きで水やりする方法もおすすめです。
マーガレットは極端な暑さや多湿には弱く、日当たりと風通しの良い環境を好みます。発芽には15~25度の温度が必要なため、必要に応じて室内や温室で管理しましょう。
発芽後は元気な苗を選び、密集部分を間引きます。苗の間隔を適度に空けることで、風通しが良くなり、健全な成長につながります。成長を促すためにも、定期的に間引きを行いましょう。

(写真 夏越し株 左:肥料のみ 右:肥料+エックスエナジー)
暑さ・寒さ・植え替えなどの環境ストレスで弱りやすいマーガレットには、活力ケアが有効です。例えば、バイオスティミュラント活力液X-ENERGY(エックスエナジー)は話題のバイオスティミュラント成分やミネラルが配合されており、植物の生きる力を引き出し、暑さ・寒さに強くさせます。さらに根張りや芽出し、花数アップをサポートしたり、夏越し対策資材としても注目されています。
例えば、マイガーデン液体肥料と一緒に週1回程度水で薄めて与えることで、マーガレットの夏バテ予防や花の咲き疲れ防止につながります。
マイガーデン液体肥料はモイスト成分の働きで水の浸透性を改善し、保水性を向上させる液体肥料です。続けて使うことで、鉢土を水切れしにくい土に変えてくれます。
乾きやすい鉢土でも、水分とともに肥料成分がすみずみまでしみ渡るようになりますので、こちらも夏越し対策におすすめです。
マーガレットの種は、以下の方法で収穫できます。
マーガレットの種は花が枯れると自然に成熟するため、中心部が茶色く枯れ、乾燥するのを待ちます。
花の頭を剪定ばさみで切り取り、ピンセットで種を取ります。マーガレットの種は小さいため、ティーバッグやお茶パックなどのネット状の小袋や容器で受け止めるとよいでしょう。なお水分が残っているとカビが生える原因となってしまうため、作業は晴れた日の午前中に行うのがおすすめです。
採取した種を風通しの良い日陰に置き、完全に乾燥させます。ネットなどを被せて種が飛び散らないようにしましょう。
乾燥した種を封筒や密閉容器に入れ、冷暗所で保管します。
なお、すべての花から種を取る必要はありません。種を収穫しない期間や、株を長く楽しみたい場合は、花が咲き終わったタイミングで「花がら摘み」を行うとよいでしょう。こまめに花がらを摘むことで、株の体力が保たれ、花期をより長く楽しめます。
最後に、マーガレットを育てる際の注意点をQ&A形式で紹介します。
「発芽管理の手間がない」「失敗しにくい」「すぐに花を楽しめる」という理由から、初心者には苗がおすすめです。挿し芽で増やすこともできます。
「コストを抑えたい」「たくさん育てたい」「育成過程を楽しみたい」という方は種まきから始めるとよいでしょう。ただし、この場合は発芽温度の管理や間引きなどが必要であるため、やや中級者向けです。
マーガレットは水を与えすぎると根腐れを起こすため、注意が必要です。下記のように、季節ごとに水やりの仕方を変えましょう。
● 春と秋:生育が旺盛な時期であるため、土の表面が乾いたらたっぷりと与える。
● 夏:マーガレットは高温多湿に弱いため、朝か夕方の涼しい時間帯に水を与える。
● 冬:土が乾きにくいため、水やりの頻度を控えめにする。土が乾いているのを確認してから、夜間の冷え込みに備えて朝のうちに水を与える。
日光不足が原因と考えられるため、日当たりと風通しの良い環境に移すとよいでしょう。リン酸の不足も、つぼみが形成されない原因となります。思うようにつぼみができないときには、リン酸が多く含まれた肥料を適量与えましょう。
マーガレットの花付きが悪い場合は、肥料のバランスを見直してみましょう。特に窒素分が多い肥料を与えすぎると、葉や茎ばかりが茂り、花が付きにくくなることがあります。
生育期には、花付きを促すリン酸を多く含む肥料を意識し、全体の栄養バランスを整えることが大切です。肥料の種類や与える量を調整するだけでも、つぼみの付き方や開花の状態が改善されることがあります。
おもに日光不足と、風通しの悪さが原因です。日当たりの良い環境へ移動し、根もと近くから10cmの高さで伸びすぎた枝を切り戻すと元気になります。
マーガレットのなかには、品種登録されている「登録品種」があります。登録品種は種苗法で保護されており、育成者権者の許可なく増殖(自家採種・挿し芽など)することは禁止されている場合があります。
そのため、登録品種の苗から種を採取したり、挿し芽で増やしたりする場合は、利用条件を確認することが重要です。
一般に販売されている苗のなかでも、「登録品種」「PVP」などの表示があるものは無断増殖が制限されている可能性があるため注意しましょう。一方、登録されていない一般品種や登録期間が終了した品種であれば、自家採種や挿し芽で増やしても問題ありません。
キク科のマーガレットには白やピンクなど多彩な花色があり、秋から春にかけて長く花を楽しめます。種まきの適期は気温が安定し、土が乾きにくい9月頃で、この時期にまけば発芽しやすく、寒くなる前に苗をしっかり育てられます。
用土や水やり、日当たり、間引きなどの基本手順を守ると、種からでも元気な株を育てることが可能です。さらに、活力剤や液体肥料で生育をサポートし、種の収穫や保存方法、水やり、剪定、品種登録に関する注意点を押さえることで、長く安心してマーガレット栽培を楽しめるでしょう。今からどんなマーガレットを育ててみるかWEBサイトや雑誌で色々検討しておくのも楽しいですね!
マーガレットの種まきのおすすめ時期は?種からの育て方や注意点を解説園芸知っトク情報のページです。
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